たまには、こんな突発のコンテンツを
作ってみたくなった。
2007年9月6日に、台風がやってきた。
それにかこつけて。

風が吹く。雨は降る。


台風9号がやってきた。
夜半には上陸するらしい。
新幹線も止まった。

オレはいらだっている。
何もかもにいらだっている。

ヤトミックカフェ・颱風

台風がゴオゴオ吹いている。
誰かが突風にあおられて怪我をしている。
オレはいらだっている。

もうちょっと、オレの人生を何とかしたい。
もうちょっと、もうちょっと。

台風は明日には過ぎ去ってしまうだろう。
自分の中に台風を持っていない人間は
いつも心に晴天を抱えている。
それはそれでつらいことだろう。

ヤトミックカフェ・颱風

台風がやってきて、家の中を水浸しにした。
ベランダに出るサッシの戸に、隙間があったのだ。
新聞紙を詰める。あっというまに水を吸ってしまう。
水を吸ってグズグズになってしまう。

ヤトミックカフェ・颱風

10年だ、と僕は思う。
10年間、何か一つのことを毎日し続ければ
何かになれるだろう。

僕は何かになりたいのか。
何になりたいのか。
早いところ人生ゲームをゴールしたいのか。
ゲームを上がってしまった人は醜くて嫌いだ。

いっそのこと
台風になって日本列島を抜けてしまおうか。

ヤトミックカフェ・颱風

言い訳をしないのは難しい。
誰にも、自分にさえも言い訳をせずに、
何かをしたり、しつづけたり、するのは
とても難しい。

突風になって、誰かの家の窓をバタンバタンと
叩きつけてやりたい。
でも、それをすることにさえ言い訳をする。
楽しいならそれでいいじゃないか。

ヤトミックカフェ・颱風

心を開け開けと言われる。
オープンマインドが大事なのだと。
でも、何もかもがよくわからないときには
閉じてしまってよいのだ。

よくわからずにじっとしたりもがいたり
していればそのうち世界が開けてくるだろう。

台風が退屈しのぎだなどと誰が言ったのだ。
オレが言ったのか。それは良くないことでした。

ヤトミックカフェ・颱風

最大風速35メートル。
強風に向かって、ジャンプしてみた。
飛べるかもしれない。

小学生のころ、
やはり台風の中でジャンプした友人が
浮いた、俺は飛んだと言った。

僕はうらまやしい。
だから今でも風が吹くと飛んでみるのだ。

飛べばいい。
貴様の頭のネジがはずれているんだ。
早く締めなおせ。阿呆め。

ヤトミックカフェ・颱風

自分探しをする前に、職を探したほうがいいよ。
僕はこれから命を懸けて、自分なくしを始めるよ。
自己実現はくだらない。
自分の中に自分はいない。誰かの中に自分がいる。
出会わなければ、意味がない。

そういうことを必死に信じることに決めた。
そう決めた矢先に、
誰かが理不尽に暴力を振るわれている。

ヤトミックカフェ・颱風

世界で今何が起きているのか。
正確なことがわからない。
戦争ができるように憲法を書き換えようかという
話が立ち上がっている。
僕は反対だ。そんなオロカモノなことをやって
何も良いことがない。
戦争の恐ろしさを語る言葉がない。
正当性を語るロジックばかりがある。

台風で停電しそうだ。
窓ガラスが割れている。

世界で何が起きているのか、知ろうとするのは
オロカなことじゃない。
そのためにはシャクだが英語が必要なのだろう。
他にもいろいろなことが必要で、
グダグダ言ってないで勉強すればいいだろう。

ヤトミックカフェ・颱風

猛烈な雨と風が吹きつけている。
きっと明日には台風一過で晴天が広がる。
オレはしかし鬱屈している。
いつまでも17歳のように、青くさい鬱屈を決め込んで
世界に俺を承認しろと迫っている。

そのまえに金を稼げ。
何もせんとガツガツすんな、阿呆。